ソニーミュージックにも犯された『ドラえもん』
そのソニーミュージックの魔の手に、ついに『ドラえもん』もかかってしまったらしい。それも主題歌の面ではなく、ある人気歌手の出演にソニーミュージックが絡んでいたというのだ。
その歌手とは松田聖子。松田聖子は8月17日放送分にて、『ドラえもん』に本人役で出演していたが、その出演は松田聖子自身のCDのプロモーションのためだったというのが本当の理由らしい。『サイゾー』2007年10月号によると、松田聖子は4月のNHKスペシャルを皮切りに、主要歌番組や8月のバレーボール・ワールドグランプリのサポーターなどで大量露出を図り、『ドラえもん』出演もその一環だったようだ。これらを仕掛けていたのが、彼女の所属レコード会社であるソニーミュージックだったという。
松田聖子は、今年の3月に古巣のサンミュージックと音楽制作面での業務提携契約を締結し、秋から新作の準備に入るという。しかし、それに先駆けて発売したCDの売れ行きは思わしくないようで、5月発売のシングルはオリコン最高位38位で実売3万枚以下、6月発売のアルバムも実売は大苦戦を強いられているという。『ドラえもん』の放送は8月だったので、これらのシングル・アルバムのプロモーションとは無関係と思われるが、しかし、秋の新作のためのプロモーションとして出演させたというのなら・・・あまりにも視聴者・ファンに対して失礼な番組制作といわざるをえない。普通にタイアップするよりもタチが悪いではないか。
ちなみに、松田聖子出演回の『ドラえもん』視聴率は8.2%。こんな視聴率でプロモーション効果があるとでも思っているのだろうか?のせられているテレ朝もそうだか、ソニーミュージックもまた自分で自分の首を絞めているのではなかろうか?