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2019-10

保守化による人材流出が心配~シンエイ動画、テレ朝の子会社化について~

テレビ朝日が2009年4月1日にシンエイ動画を子会社化することを発表した。

テレビ朝日、「ドラえもん」のシンエイ動画を子会社に」(日本経済新聞)
シンエイ動画、テレビ朝日の完全子会社に」(バラエティ・ジャパン)
テレビ朝日 「ドラえもん」のアニメ制作会社 シンエイ動画を子会社化」(アニメ!アニメ!)

テレビスポット収入が減少傾向にあるテレビ局にとって、コンテンツの自社開発の重要性は高まりつつある。今回のテレビ朝日の決定は、その一環とも言え、同社は両社間の経営資源やノウハウを活かしアニメ事業を強化するとしている。

しかしながら、今回の決定はシンエイ動画にとってプラスの面をもたらすかどうかは疑問だ。テレビ朝日の子会社になるということは、裏を返せば同社系列以外でのアニメ制作・放送が難しくなることが予想される。現に、日本テレビ系列で放送されていた『美味しんぼ』や、テレビ東京系列の『ジャングルはいつもハレのちグゥ』が、現在はCSのテレ朝チャンネルで放送されている。今後は、専らテレビ朝日のコンテンツ開発事業の一環として展開することになるだろう。

だが、現在のテレビ朝日はアニメに積極的かというと残念ながらお世辞にもいえない。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』といった長寿の人気番組でなんとかしのいでいるのが現状だ。また、深夜アニメの放送も消極的。他局と比べるとどうしても見劣りしてしまう。

そうなれば、この子会社化で新たなアニメ展開を期待したいところだが、昨今はゴールデンタイムでは、アニメは視聴率がとりにくくなっている。新たにアニメを作るのに及び腰になっているのが正直なところだろう。しばらくは現状維持のままで続くことになるだろう。

だが、新たなアニメコンテンツを生み出そうとしない姿勢、いわゆる保守化は、シンエイ社内の人間に少しばかりの苛立ちを覚えることにならないか。シンエイ動画は地味ながらも演出・作画の両面で、優秀なスタッフを輩出してきた。次第に彼らが台頭すれば、他の作品にも手をのばしたくなるのが自然だろう。にもかかわらず、同じ作品ばかりを手がけてばかりではかえってスタッフの士気も下がるのではないか。

2004年には『クレヨンしんちゃん』で活躍した水島努氏が退社。その後、『おおきく振りかぶって』『xxxHOLiC』などで活躍しているのはご存知だろう。2007年3月には、原恵一氏も退社しフリーとなった。『河童のクゥと夏休み』こそシンエイ動画で制作されたが、企画の実現にも何かと障壁があったようだ。さらに、プロデューサーの茂木仁史氏も退社(ただし未確認情報)し、『クレヨンしんちゃん』のプロデューサーを降りた。今後は原氏と共に次回作の制作に携わるという。おそらく原氏の次回作はシンエイ以外で制作されると思われる。

『ドラえもん』の渡辺歩氏や、高橋渉氏は現在もシンエイに所属しているものの、両者ともに業界内の評価は高く、やはりフリーになる可能性も捨てきれない。ここまで人材流出が続けば、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』の制作にも少なからず影響が出てくるのではないだろうか。

もちろん、今後の展開は不透明なので、しばらくは様子を見ないとなんともいえない。が、いくら経営が安定しているといえども、優秀なスタッフの力を発揮できる機会を与えるのも必要だ。今後、経営に関わってくるであろうテレビ朝日は、もっとスタッフの力を見てほしい。今どき視聴率にこだわるのは時代錯誤だ。視聴率なんかにこだわらない思いきった挑戦をしてほしい。それが今テレビに求められていることだと私は思う。
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テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

「テレビアニメ」が死語となる日

先日、『ドラえもん』の平均視聴率の推移や『名探偵コナン』の状況についてのことを書いたが、それと関連性が高いニュースが配信されていたので伝えておく。

ゴールデン撤退続くアニメ番組 深夜で増殖“大人向け”」(ZAKZAK)

「大人向け」のアニメを否定するつもりはないし、それはそれであっても構わないのだが、やはり子供のためのアニメが少なくなっている状況は寂しい。私自身は、子供のころからアニメには楽しませてもらったし、今もアニメは好きなので、これから先も一つの文化として今の子供たちにもアニメを楽しんで好きになってもらいたいのが正直な気持ちだ。

とはいえ、「文化」という一言だけでは、そう簡単に放送できるものではない。(少なくとも今の地上波テレビにおいては、)視聴率が取れなければ放送できないのが常のようで、どんどんとアニメ番組が追いやられている。それゆえに、『ドラえもん』や『名探偵コナン』、『クレヨンしんちゃん』といった人気のある長寿アニメでさえも、芸能人を起用するなどして話題性を確保し、視聴率を維持していかなければならないのが、ゴールデンタイムアニメの悲しい現実である。
だが、「ドラマ」と同様、作品そのものを見せる「アニメ」にとって、そうやって話題性にすがるばかりのアニメ番組制作は、長期的に見てメリットのあることかどうか、その実効性すらも疑わしい。

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二代目中人半波

Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

二代目襲名以降の累計ヒット数は、初代在任期間中の累計ヒットを遥かに超えていると思います(たぶん。)

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