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2006-12

安達氏のテコ入れは逆効果!?

前回の記事は予想以上に大きな反響があり、正直驚いている。私自身も「ドラえもん」の漫画は好きで、実際に楽しませてもらったということもあって、それだけにあの一件については、少し感情的になってしまい、主観がかなり交じった文章になってしまった。反応を見てみると、ファンに同情する人もいれば、逆に安達氏・テレビ局側を擁護する者、中立の立場をとる者など、視聴率に対する考え方はさまざまなのだということを実感している。あくまでもあれらの記事は、私の主観による部分もあるので、どう受け取るかは個人の自由である。それを踏まえた上でご覧いただければ幸いである。

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「ドラえもん」の呆れた制作裏事情(4)

それにしても、いったいなぜ安達氏と、その彼を招いたテレビ朝日は、あれほどまでに視聴率に対し異常にこだわるのだろう?
これは、あくまでも私の推論ではあるが、やはり「ドラえもん」も少子化の影響を少なからず受けているのではなかろうか。

ここ数年、アニメの視聴率は低落傾向にあり、ゴールデンタイム(19:00~22:00)からは次々とアニメ番組が消えている。最近では、フジテレビの日曜19時台のアニメが完全撤退し、今は(テレ東を除いた)民放主要4局(日テレ、フジ、テレ朝、TBS)でゴールデンにアニメを放送しているのは、よみうりテレビ・日テレ系の月曜19時台(「結界師」「名探偵コナン」)と、テレ朝系の金曜19時台(「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」)ぐらいのものである。しかし、それらのアニメ番組も、ここ数年は10%前後(関東地区)とゴールデンでは振るわない数字だ。

子供の数が少なくなったことで、当然のごとく子供がいない世帯は増え、必然的に率は下がってしまう。視聴率が下がれば、スポンサーがつかなくなり、番組の打ち切りや放送時間の変更を余儀なくされるのは目に見えてわかる。
そうなってくると、もはや子供だけではなく、大人の視聴者も取り込む必要が出てくる。大人の視聴者を取り込み、なんとかして視聴率を維持していかなければならない。

「ドラビアブログ」の開設時、テレビ朝日の吉川プロデューサーはこんなことを書いている。(http://blogs.yahoo.co.jp/doraviablog/579906.html)
「しかし!!大人の方(特に「ドラえもん世代」!)が未だに引き気味な気がします。気持ちは分かります。でも、試しにちょっとだけ番組を覗いてみてみませんか。(中略)

このブログでは、いまはすっかりドラえもんが縁遠くなってしまった方、ドラえもんが今でも大好きな方、子供が見るからなんとなくチャンネルを合わせている方、グッズは持っているけどアニメは見ていない方などなど大人に向けて、「ドラえもん」に深く携わるいろいろな方面(出版、代理店、商品、番組、映画、など)のスタッフが情報(裏情報も?)を発信していきます。」

なんとなく、大人たちを取り込んでいこうという制作側の思惑が垣間見える。むろん、そういう視聴者の取り込みに対しては、私は反対ではないし、むしろ当然のことだと思う。どうあれ、ビジネスがうまくいってなければ、ドラえもんのアニメを放送することもままならないのだし。

だが、こういう長寿の人気番組となってくると、やはり固定のファンというのが必然的についてくるものである。そういう番組に対し、テコ入れをするというのであれば、できうるかぎり固定のファンが嫌うようなものではなく、納得のいくような形で行わなければならない。たとえ、テコ入れを行って新たな視聴者を取り込んだとしても、それが固定ファンが嫌うようなものであったら、離れるファンが出てくるのは当然である。それを最小限に抑えなければ視聴率の伸びは期待できないだろう。

わかりやすくたとえを言うなら、風呂のお湯を足すときのことを考えてほしい。お湯を足したければ、蛇口を開けて浴槽にお湯を入れればいいだろうが、浴槽の底の栓が抜かれていたらどうだろう?
お湯は入れど、同時に排水口へお湯が出て行ってしまうのだから、結局なかなか浴槽のお湯自体は増えることはない。お湯を足したければ、まずは排水口に栓をしているか確認する。こんなの小学生でもわかる話だ。
今の「ドラえもん」のテコ入れを見てみると、結局それと同じことをやっているとしか思えない。固定ファンが、「ドラえもん」のどういうところに惹かれて、どういうところを面白いと思っているのか。それすら確認しようともせず、やたらと話題を作って、視聴率を稼ごうとする。で、その結果がどうなっているのかというと、全く効果が上がっていないのである。
安達氏はじめ、プロデュース側の人間の頭は、小学生以下ではなかろうか??

それに、大人たちにも今の「ドラえもん」を見てもらおうと躍起になっているのはわかるのだが、はっきり言ってしまうと、大山のぶ代のドラえもんに慣れきってしまった大人たちが、今の声のドラえもんにすぐに馴染めるかといえば、ちょっと無理のある話だ。
今の声優陣の演技が悪いというわけではないし、本編の出来が悪いと言っているわけではない。ただ、四半世紀以上に渡ってあれだけ愛された声なわけだから、当然違和感覚える大人たちは多い。そういう違和感を抱えたままで作品を見てもらっても、なかなか純粋に楽しめないのではないか。
だとしたら、やっぱりここはいい作品を作って、じっくり定着を待つより他にしかたがない。本当に2世代、3世代に渡って愛されるアニメにしたいのであれば、そういった辛抱強さも必要である。

にもかかわらず、「作品」の雰囲気をぶち壊し、固定ファンが嫌うようなことまでやって、「視聴率稼ぎ」に走ろうというのなら、では一体何のための「声優交代」だったのか?結局、一時期の話題づくりのために、声優を交代させたとでも言うのだろうか?そうだとしたら、旧声優陣やファンに対し、あまりにも失礼極まりない行為だ。新生「ドラえもん」の最大の根幹を揺るがす、大問題行為と言っても過言ではない。


今年の大晦日は、久本雅美がMCで生放送を行うそうだが、その裏では視聴率のためなら、何をやっても構わないというテレビ業界の悪しき体質が蔓延っている。こんなのを続けて、果たして次の世代にも愛されるアニメになれるとでも思っているのか。こんな小学生以下の放送作家やフロントの人間の「おもちゃ」にされて、あまりにも「ドラえもん」はかわいそうだ。
テレビ朝日は、自分たちのやっていることが、自分で自分の首を絞める行為であることに気づくのは、一体いつのことやら??


参考サイト:「安達元一ブログまとめ」(ごったニメーションblogより)

関連記事:「安達氏のテコ入れは逆効果!?
     「大晦日ドラえもんスペシャル、視聴率は5.7%



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「ドラえもん」の呆れた制作裏事情(3)

だが、それで落ち着くはずもなく、コメントは寄せられていく。そして9月11日付けのエントリで、彼は返答の代わりと思われる、こんな書き込みをしている。
(前略)
私をはじめ、多くの放送作家、テレビマンは視聴率を無視して
番組を作りたいと思っています

でも視聴率がなくなったら番組は終了します
これは紛れもない事実です
視聴率がなくなると、番組が終了し
それに携わっている数百人のスタッフが路頭に迷います

(中略)
テレビは夢の箱ではありません
世の中にある全ての経済活動の一環です
あまり多くの人が見ない番組に
大金を払って広告を流す意味がないと
スポンサーさんが考えるのも納得できます
視聴者が喜んでチャンネルを合わせて下さって
スポンサーも広告効果を納得できる
そんな番組が理想です
(中略)
視聴率が全てではありません
しかしどんな長寿番組ででも視聴率がなくなると終わります
(中略)
ひとつだけ間違いないのは
私はドラえもんを愛しています
この歴史的番組が間違っても終わらないようにしたいと思っています

「視聴率」の重要性を強く訴える安達氏。しかし、ファンが言っていたのは、単に番組に対する評価であって、視聴率を無視しろとかそういうものではない。安達氏は彼なりに視聴者を喜ばせるために、あのような「テコ入れ」をやったのだろうが、その評価は前述の通りだ。それに対するまっとうな返答とは思えない。

さらに、15日にはこんな書き込みもしている。
視聴率が全て

とても上質な番組を作った
スペシャルで4回やらせて頂いた
視聴率は‥‥‥‥
11%
 9%
10%
 8%

いくら上質でもこんな視聴率ではこれが最後ですよ
といわれた

少し上質さに目をつぶって
視聴率がとれる仕掛けを施した

結果は
16%

素晴らしい春からレギュラーですな!

とお褒めを頂いた

そういうことである

質よりも数字。数字のためなら質は落としても構わない。そのようにもとれる書き込みだ。しかも、11日には「視聴率が全てではありません」と言いながら、この日は「視聴率が全て」と矛盾した発言をしている。もっとも、これは彼自身の考えというよりは、テレビ業界そのものの体質と言ったほうがいいだろう。結局、テレビ業界は「視聴率がすべて」。その業界の要求に、我々放送作家は応えている。という解釈をすべきか・・・。

当然のごとく、この書き込みに対しても批判や忠告のコメントも寄せられた。
どんなに新しい視聴者を取り込んだとしても、従来のファンに嫌われるようなことをしたら、ファンがどんどん離れていくばかりで、結局視聴率は増えることはないと思いますよ。実際、ファンの間では評判悪いじゃないですか、あの「ドラえもん」のわけのわからない企画は。本当にそれを考えてやったことなのかどうか、甚だ疑問に思うのですが。こんな評判の悪い企画をずっと続けるつもりですか?「ドラえもん」はバラエティ番組じゃないんですよ!!

クレームというのはご存知の通り、より高い要求の事を言います。不平不満を言うだけという意味ではありません。期待しているからこそ現状に満足がいかず改善を求めるものなのです。製作者側の夢を追うのもいいですが、もう少し、現実の状況から目を逸らさず、真摯な対応をしてくださることを切に願います。もしこのコメント全て、自分の気に入らない意見をわずらわしく思っているようでしたら、まずそこから直すべきです。

(前略)作品の質が高ければ、何も文句はないのです。のび太がヨンさまのコスプレをしたり…そういった下らない企画にたいして、下らない、と批判しているんですよ。製作者側はよいものを作ってるつもりでも、客観的な評価は別にところにあるのかもしれませんよ? 製作者の苦労をひけらかす前に、作品を客観的な目で見ることをおすすめします。
さすがに事態は収束には向かわず、とうとう安達氏も折れたのか、9月18日付の書き込みで「ドラえもん意見交換室」を設ける。当初、安達は3回の予定でテーマを設定し、意見交換を行おうとしていた。その第1回目として、「声優」についての議論を交す場をここで設けた。

「声優」についてのことだったせいもあるのか、今の声優陣に馴染めないファンから、旧声優陣の復帰や再放送を求める声が目立ったが、一方で現声優陣を応援する声、番組構成に対する意見も寄せられていた。
私は声に関しては問題ないと思っています。違和感はありますが、今の声がこれからドラえもんに触れる子供達にとってのドラえもんになり、将来彼らが成長する頃には大山さんたちのように支持されるようになっていると思います。私が問題だと思っているのは声とは別の部分です。素人考えですが、他のメディアで「補強する」のはドラえもんの価値を認めていないことになっていると思うのです。具体的にはヨン様やお笑いタレントなどです。できれば私はプレーンなドラえもんが観たいです。

次の世代にも親しまれるようなアニメと言いつつ、今の番組構成そのものがどうも短期的視点でしか考えていないように思うんですよ。長寿アニメというのはじっくりやっていくものでしょう。それなのに変な企画ものを持ってきて、無理して盛り上げようとするその制作体質そのものが私は大いに不満を持っているんです。新しい声に馴染むまではさすがに1年じゃ物足りないし、じっくりいい作品を作っていって、定着を待つしかないと思うんですよ。それなのに、視聴率が上がらないからなどという理由で、下手にテコ入れなんかしたら、かえってファンが不満に思って離れていくだけだと思うんですよ。

今年の映画「のび太の恐竜2006」の舞台挨拶に足を運んだ際、水田わさびさんのドラえもんの声を聴いて大喜びする子供達を多数目にして、子供達は新しいドラえもんをとっくに受け入れているという事で安心いたしました。子供達がせっかく馴染みつつあるのに短期間でまた声を変えることは逆効果である事は感じました。

そのほかにもどんどんと意見が書き込まれ、よりよい活発な意見交換の場になると思われた。

が、しかし。
その翌日になって、突然「ドラえもん意見交換室」は閉鎖され、さらにこれまで安達氏が書き込んでいた「ドラえもん」関連の記事がすべて削除されてしまったのである。

削除の件について安達氏はこう釈明する。
反対意見が寄せられるたび
私は私の個人的立場で真摯に説明責任を果たしてきたつもりですが
それが更に大きな反響を呼び
私個人レベルでの話ではなくなってしまいました

私個人のページの個人的な場であると明記しましたが
私がドラえもんに多少なりとも携わっている以上
これが公式の場であると誤解を与える危険性に気付きました

(中略)
ということで
様々な誤解生む可能性に気付きましたので
申し訳ありませんが、ドラえもん記述を全て削除させて頂きます
何卒、御理解下さい

(中略)
「ドラえもん」は視聴率を稼ぐことを目的に作られた番組ではありません
私は、私が担当する番組の盛り上げや視聴率をあげるためのアイディア出しはしていますが
それがドラえもんの本来の目的に合致しないものは当然採用されませんし
視聴率を稼ぐためだけの企画は提案していないつもりです

(中略)
これからも、微力ですが、最大の愛で
ドラえもんについて考えていきたいと思います
みなさんも、これからも長くドラえもんを愛して下さい
宜しくお願いします

あまりにも白々しい釈明文だ。「説明責任を果たしてきた」と言っているが、あの文章のどこに十分な説明があるというのだろう。「視聴率を稼ぐこと」が「ドラえもん」の目的でないのなら、なぜ視聴率が上がったことで嬉しそうに語ったのだろう。

果たして本当に閉鎖の理由がそれなのか。「サイゾー」のほうも、安達氏に取材を申し込んだそうだが、回答は得られなかったという。ファンからは、テレビ朝日から「やめてくれ」と圧力があったのではないかという憶測も飛び交っている。
こうして安達氏の「ドラえもん」記述をめぐる騒動は、あまりにも納得のいかない結末を迎えたのだった。

(4)に続く

「ドラえもん」の呆れた制作裏事情(2)

2006年7月4日。この日、彼は6月30日に放送されたドラえもんスペシャルの視聴率について、こう記した。
「ドラえもんの視聴率をアップせよ!」
というミッションを受け
4月から番組に参加させて頂きましたが
ついに来ましたよ、初めてのスペシャル!

冬SP 10.3%
春SP 10.3%
さて、私が視聴率UP作戦を施しての今回のSPは‥‥
12.1%~~~~~!!!!!

やった!凄い!オレって凄い!
やっぱ視聴率200%男!
企業秘密ですから具体的に何をやったかは教えられませんが
視聴率が欲しい奴はオレの所に来い~~~!!!

‥‥‥って、高視聴率が嬉しかったのでお許し下さい
もちろん私のお陰だなんて思ってませんよ
今まで、ドラえもんを長年作り上げてきた方達の
たゆまぬ努力の結果と認識しております
でも、自分が参加してから偶然?にせよ
視聴率がUPしたのはめでたいじゃないですか!

実は、今後も更に凄い視聴率UP作戦を仕掛けてますのでお楽しみに!
ヤバイよ、ドラえもん!年末には15%とかいっちゃうんじゃないか!?

視聴率UPを得意げに自慢し、喜ぶ安達氏。
「具体的に何をやったかは教えられない」と彼は語っているが、この6月30日のスペシャルでは、7月からスタートする新ドラマ「レガッタ」に出演する速水もこみちと相武紗季が、「ドラえもん」の本編に特別出演という企画が行われていた。
番組内では、この他に特に目立つ企画がなかったことを考えると、「レガッタ」とのコラボこそ、安達氏が手がけた「視聴率UP作戦」である可能性が高い。このコラボを巡ってはファンから批判の声も上がった。
「改変期ごとにこんなニギニギしい番宣企画したりすると、ドラえもん世界のセンスが悪くなるので勘弁してもらいたい。タイアップは春の映画と、せめて大晦日の特番とかそれだけで良いです。」(パンポロリン http://yaplog.jp/erisama/archive/700)

そのスペシャルの後、「ドラミ復活プロジェクト」なるものがレギュラー放送のミニコーナー内で放送されるが、その内容はドラミ役の新声優選びのバラエティじみたドキュメントを1ヶ月に渡って引っぱり、しかもタレントの千秋の起用を発表するというものだった。千秋の起用に対しても、やはりファンから批判の声が上がった。
「本当にドラミと言うキャラクターを演じきるだけの技量と声色を持っている人間であれば、基本的に誰でもいいとは思ってるんだけど、どうもこの企画自体も合わせて考えてみると、演技とかドラミのキャラ性云々よりは、やはり話題性重視で選んでいるとしか思えない。」(戯言人blog http://ginmandora.seesaa.net/article/21179190.html)


そして9月1日のドラえもん誕生日スペシャル。千秋のドラミが初登場となった。
その放送後、安達氏は9月4日のエントリで、ある事実を打ち明ける。
さあ、みなさん御覧になってくれましたか!
先週の「ドラえもんスペシャル」
視聴率12.1%~~~!!!

やった~!凄い~!拍手~!
毎週このところ視聴率がシングルだったので
久しぶりに狙ってとった12.1%
これは嬉しい!

ドラミの声優に千秋さんをお願いして‥‥
スポーツ新聞に煽ってもらって‥‥
秘密道具コンテスト(http://doraemon.yahoo.co.jp/)を
テレビ朝日&Yahoo&小学館&藤子プロに
御理解御協力頂いてスタートさせ‥‥

このSPを狙って仕込んだ花火が
上手く効果をもたらしての視聴率でした
スタッフ一同の努力の賜です!御苦労さまでした!
視聴者のみなさんホントありがとうございました!

それにしてもYahoo公式ブログをやらせてもらっている身で
Yahooを誉めるのは気持ち悪いかも知れませんが
「秘密道具コンテスト」のTOP掲載
本当にありがとうございます!
TOP&TOP下
あんな目立つ場所に長期に渡っての掲載、信じられないです
これからも、ドラえもんを盛り上げていきましょう
宜しくお願いします

この後も、ドラえもんブームアップ企画
あっと驚く隠し球を用意していますので、またお楽しみに~

スポーツ新聞における宣伝、千秋の起用、「ひみつ道具コンテスト」が自ら主体となって手がけたことを彼はこの日記で明らかにしている。同時に、前回と同様、視聴率が良かったことを嬉しそうに語る安達氏。この記事に寄せられたコメントへの返答として彼はこうも語っている。
「お~これも逆風の御意見ありがとうございます、なにやら業界筋の型のようですが、そんな単純じゃないですよ、ここまで各社を折衝するのは大変だったのですから‥‥それと、ドラミに千秋さんを推薦したのは間違いなく私ですよ、別に手柄とは思っていませんけどね。」

やがて、この記事がドラえもんファンの間で知れ渡ることになり、コメント欄にはファンからの批判が集まる。当初、安達氏は寄せられたコメントに対してはそれなりに返答はしていたようだ。だが、そのコメントへの返答がファンたちの感情を逆なですることになる。
「こんな人がやってるんじゃ、ドラえもんがおかしくなるのも無理ないですね。 本当のドラえもんはどこへ行ってしまったのかな……。」

これに対する安達の返答
本当のドラえもんとはなんですか?後学のために教えて下さい!」

「本当のドラえもん」とは何なのかを聞く安達氏。作品に携わるスタッフとしては、おおよそ模範的とは思えない態度だ。
「(前略)本当のドラえもんが何なのかもわからないような人たちが関わっているから、ドラえもんという作品がどんどんと壊されていくんですね。 どうりで芸能人を声優に起用して、視聴率稼ぎに走ったりするわけです。 視聴率っていうのは、自分から取りに行くものではなく、後から自然についてくるものだと思うんですけどね。 天国にいる藤子先生も泣いているでしょう。 もう一度、藤子先生のドラえもんが見たかった……。 残念ながら、今のスタッフには藤子先生のドラえもんを作り出すことは無理なようです。」

安達の返答
「(前略)ドラえもんは本当に有効な意見があるなら教えてください。今のドラえもんは藤子先生の原作を出来るだけ忠実に再現、新作は書かない方針でやってるそうですけど‥‥藤子先生は泣いてますか?」

作品のことをわかってもいないような放送作家が「ドラえもん」に絡んでいるという事実。ますますファンからの批判が集中する。以下は、実際に寄せられたコメントの一部だ。
「 他でもない、千秋さんの起用が最悪でした。彼女だと知って、実際に声を聞いた時、どんなに落胆した事か。千秋さんに恨みがあるわけではないが、もっとふさわしい人がいると思います。誰がこんなキャスティングにしたのかと気になってましたが、あなたでしたか。次回登場までに、ドラミの声の更迭を強く希望します。 それにしても、千秋さんだからといって喜んで観る人って、一体どのくらいいるのでしょうかね。」

「私にとって、藤子先生が生きていた頃のドラえもんは本当に面白いものでした。 ところが、藤子先生が亡くなられてからというもの、ドラえもんは大きく変わってしまいました。 テレビアニメにしても映画にしても、藤子先生が生きていた頃の面白さがないのです。 大山さん時代の末期のドラえもんは、それはもうひどいものでした。 そしてリニューアル後、原作回帰がコンセプトということで、少しはマシになるかと期待しておりましたが、 私の考えは甘すぎました。
原作回帰と謳っておきながら、ヨン様やタモリなどの明らかにドラえもんの世界観と合わないネタの使用や センスのないサブタイトルの長文化、さらには芸能人を声優として起用など、 挙げれば切りがないほどの余計な要素を取り入れ、必死にテコ入れをして視聴率を獲得しようとしているのです。 ここまでされてしまうと、もはや別のアニメですね。 たしかに、今までのさんざんな視聴率を目の当たりにすれば、何かしなければと焦るのも無理はないと思いますが、 他にやり方があったのではないでしょうか? (後略) 」

「 日本の国民的アニメを視聴率をあげるために試行錯誤するのってどうなんだろうね。視聴率を上げることがこの人の仕事なんだっていうのはわかるけど、今までのドラえもんを汚してまでやることかな。 ドラえもんのホームページに意見や感想を求めるところがあるけど、あそこにはどういう意見や感想がよせられているの?決して好意的意見だけじゃないはず。そういうのちゃんと吸い上げてこれからのドラえもんに反映させるべきじゃん? 」

「 真実のドラえもん それは日本でも最も優れた面白いギャグ漫画「ドラえもん」ですよ。そんなこともわかりませんか? 今のドラえもんが何故批判され続けるのか、わかりますか? 面白くないんですよ。最高に面白いはずの作品なのに。あなたが自慢げにアピールしているテコ入れの数々、それら全てがセンスがなく、ハズしている。質が悪いのだから批判されて当たり前です。 」

「藤子先生が亡くなられて、メイン声優陣が引退されて、もはや何か好き放題やられている感じがします。広い世代、多くの人たちに発信していこうとする姿勢というのは大切だと思います。視聴率を上げる、そういうことも番組存続のためには必要なことでしょう。ただ、そういうことは作品の根底にあるものを十分に理解した上で行ってほしいものです。これだけの人が現在のドラえもんのプロデュースに関して違和感を覚えているという現実を知っていただきたい。私も本当は腸が煮えくり返る思いでいっぱいですよ。」

ここまで批判が集中してくるようになると、安達氏も返答を避けるようになる。別エントリの記事の中で、彼はポツリとこんなことをつぶやいていた(現在は削除。)
PS、最近あまりにも「勘違い」のコメントが多くて
   返信する気が失せています

   こういった一過性の低レベルなコメントがなくなったら
   また返信しますので、常連の方スミマセン‥‥


(3)に続く

「ドラえもん」の呆れた制作裏事情(1)

18日に発売された「サイゾー」1月号に驚くべき記事が掲載されている。2005年4月に声優交代・完全リニューアルした新生「ドラえもん」が、今年(2006年)に入ってからおかしくなっているという。週刊誌のような煽り文句のサブタイトルをつけたり、千秋がドラミ役を勝ち取るまでのバラエティじみたドキュメントを放送したり、「大山ドラ復活」と宣伝しながら、実際は小コーナーで流れただけだったりと、明らかに客寄せのためとしか思えない企画・テコ入れが行われているという。そのテコ入れに絡んでいるのが、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」を手がけた放送作家、安達元一氏だというのだ。そして、彼は自身のブログで、自分が手がけたスペシャルの高視聴率を嬉しそうに自慢したがために、ドラえもんファンから多大な反発を受けたという。

実は、私はその問題になった安達氏のブログを見たことがある。動向を少し気にはしていたが、結局、彼が書いたドラえもんに関する記事は一切削除され、釈然としないまま幕を引いた形となった。現在、その安達のブログでの発言については、ファンの一人が自分のブログでファンから寄せられたコメントとともに残しており、ここからそれをうかがい知ることができる。ドラえもんファンを怒らせた、安達氏の発言とは一体何だったのか・・・?

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京都国際マンガミュージアムに行ってきた

mangamuseum2.jpg先月25日に、京都市にオープンした国内初の本格的な漫画博物館「京都国際マンガミュージアム」。約20万冊の漫画資料を所蔵し、日本が世界に誇る「MANGA」文化の研究・発信拠点として多大な注目を集めている。そのオープンしたばかりの「マンガミュージアム」に、漫画好きの私も行ってみることにした。

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プロフィール

二代目中人半波

Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

二代目襲名以降の累計ヒット数は、初代在任期間中の累計ヒットを遥かに超えていると思います(たぶん。)

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