原恵一監督、『河童のクゥと夏休み』を語る
原作は小暮正夫さんの児童文学。20年以上前に原作に出会い、「江戸時代の河童が現代に蘇ったらどうなるのか」という設定を面白いと感じた原監督が、自ら企画・脚本を手がけ、劇場映画化が実現したこの作品。『戦国大合戦』以降は、『クレヨンしんちゃん』の監督を降板し、この映画の制作にほぼ専念してきたが、「5年かけたというよりは、(さまざまな紆余曲折があって)5年経ったという感じ」「長い時間をかければ良い物が出来上がるかというと、そうでも無い。クレヨンしんちゃんの映画は半年で作っていたけど、今回は5年かかっているから制作期間は10倍。でも10倍デキが良いわけではない」と語り、いかにこの映画の製作が難しかったのかを伺わせた。
それでも原監督は、「自分にウソのつかない作品が作れた」と出来には満足しているようで、観客から見どころを聞かれると、「河童のクゥだけじゃなく、クゥと康一、家族とのふれあい・関わり合い、康一とクラスメートたちの物語も見てほしい」と熱く語った。
15分のトーク終了後は、原監督の握手会に。期間中、先行販売された『河童のクゥと夏休み』の前売り券を購入した先着50名の観客が、原監督と握手を交わし、監督から宛名の入ったオリジナルイラスト(末吉裕一郎さんデザイン)つきサインが手渡された。
最新作への期待感をますます膨らませながら、トークイベントは終了した。
『河童のクゥと夏休み』は7月28日(土)より、シネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショー。
<関連作品>
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『ベクシル ―2077 日本鎖国―』スペシャルプレゼンテーションイベントレポート
TBSの新井麻希アナウンサーが司会進行を務め、まずは本邦初公開となるスペシャルプロモーション映像が公開。『ベクシル』の舞台は、2077年の日本。圧倒的な技術力で世界をリードした日本が、世界からその技術力の危険性を指摘され、国連から厳格な規制を要求されたことから、これに反旗を翻し、2067年にハイテク鎖国を行い、外国と完全に断絶する。物語はその10年後を描いている。壮大なスケールで描かれたハイクオリティのCG映像が次々と流れ、本編の完成によりいっそうの期待感が高まる映像だった。
映像終了後、監督の曽利文彦氏が登場。2004年に3DCGアニメ『アップルシード』をプロデュースした曽利監督だが、今回は自ら監督となって、新たなる3DCGアニメに挑む。曽利監督は、「(『アップルシード』からは)技術力が遥かに進歩している」と語り、またドラマパートのほうにも力を入れており、CG技術だけがウリではない、エンターテイメント性あふれる作品であることを強調している。
続いて登場したのは、今作の主人公、鎖国された日本に潜入する女兵士・ベクシルの声を演じる、女優・モデルの黒木メイサさん。今作が声優初挑戦となる黒木さんは、キャラクターに命を吹き込むだけに、プレッシャーを感じたとしながらも、楽しくやれたとアフレコの感想を語った。
その後、マスコミ向けに黒木メイサさんと曽利監督のフォトレセプションが行なわれ、終了後、黒木さんはここで退場。
そして、今作に出演する声優陣が明らかにされた。松雪泰子さん、谷原章介さんといった人気俳優に加え、朴ロ美さん、柿原徹也さん、櫻井孝宏さん、森川智之さん、大塚明夫さんといった主役級の人気声優も顔をそろえ、豪華なキャスト陣となっている。
その『ベクシル』に出演する朴ロ美さん、柿原徹也さんがここで登場。しかし、どちらも誰を演じるかは、現時点では明らかにされなかった。朴さんの演じる役は、「生きることに誠実で、純粋なキャラ」で、曽利監督自身もかなり思い入れているキャラだそう。一方の柿原さんの役は、明るい頭脳派キャラとのことだが、どういう役割で登場するかはこちらも不明。いずれにせよ、今後の続報に注目したいところだ。
イベントの最後で、朴さんは、「世界観がリアルで、どっぷりつかってしまう作品」と今作を評し、柿原さんは「今までのCG作品ではできなかったことができていて、こういう作品がこれからもどんどん出てきてほしい」と3DCGアニメの今後に期待を寄せた。曽利監督は、「今回制作を担当したOXYBOTは日本最先端のCGチームで、自分でも身震いするような映像が登場している。」と作品の技術力の高さを改めて強調し、ステージは終了した。
※朴ロ美さんの「ロ」は、正しくは王へんに路
<参照記事>
「「ベクシル-2077 日本鎖国-」 TAF2007ステージレポート」(アニメ!アニメ!ニュース)
<関連作品>
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諏訪プロデューサー、アニメを語る(デジハリ主催「アニメの作り方」ステージイベント)
イベントには、デジタルハリウッド大学特任教授である、読売テレビエグゼクティブプロデューサーの諏訪道彦氏がゲストで登場。アニメの企画の作り方や実現に至るまでのプロセスを簡潔に講義。『名探偵コナン 紺碧の棺』や『ピアノの森』の予告編映像や『金田一少年の事件簿』コレクターズDVDのプロモーション映像も流れ、映画・DVDのPRも行われた。
そのあと、『結界師』墨村良守役の吉野裕行さん、雪村時音役の斉藤梨絵さんが、『結界師』のコスプレ姿で登場。『結界師』でのアフレコ現場の様子や、意気込みなどを語ってくれた。諏訪プロデューサーのイメージについて、吉野さんは「少し距離感のある方と思いきや、意外と気さくで子供っぽい」、斉藤さんは「現場にはあまりいないのに、飲み会にはいる」と、諏訪プロデューサーの明るい人柄ぶりがわかるコメント。場内からは笑いの声も聞かれた。
『結界師』は、4月16日から放送再開し、新たに志々尾限が登場し新展開を迎える。諏訪プロデューサーは、「ぜひ月曜夜7時は『結界師』を見てください」とファンに猛アピールした。どちらかといえば、講義というよりむしろ読売テレビアニメのPRタイムといった感じのイベントだった。
能登麻美子はドS!? 『地獄少女二籠』スペシャル&トークショー
イベントは、まずOP主題歌を歌っているSNoWのスペシャルライブで幕開け。前シリーズのOP「逆さまの蝶」と、今シリーズのOP「NightmaRe」の2曲を熱唱。透き通るSNoWの生の歌声に、観客が酔いしれた。
スペシャルライブのあとは、トークショーに移り、閻魔あい役の能登麻美子さん、一目連役の松風雅也さん、プロデューサーの阿部愛さんが登場。最終回直前ということで、それぞれが印象に残ったシーン、好きなシーンを語った。能登麻美子さんは、第5話で地獄に堕ちた橋爪力也に向かって「なめんなよ、タコ」と言ったシーンを選んだ。これには松風さんから「能登さんはドS」の疑いをかけられ、能登さんが必死に否定し、観客からは笑い声が上がる場面も見られた。
イベントの最後で、能登さんは、「最後はある意味ハッピーエンド」になると最終回の展開をさわりだけ話し、そして続編があることを期待したいと、ファンにメッセージを送った。
テーマ:エンターテインメント総合 - ジャンル:ニュース
ドラえもん旧声優陣にアニメフェア特別功労賞
「特別功労賞」は、アニメーション文化・産業の発展に貢献した人や団体に贈られるもので、2005年に創設されて今年で3回目を迎える。26年間の長きに渡りキャラを演じ、世代を超えて親しまれた実績が評価され、今回の受賞となった。大山さんは「とても楽しくていいお仕事をさせていただいたうえに、こんな賞までいただけるなんて、本当に私は幸せ者」と話した後、「ボクもそう思います!」とドラえもんの声で喜びを語った。スネ夫役の肝付兼太さんは、スネ夫の声で「ママ、後はアカデミー賞だけだよ」とスネ夫の声で呼びかけ会場を沸かせた。
『ドラえもん』に携わった声優・スタッフが特別功労賞を受賞したのは、第1回(2005年)の藤子・F・不二雄さん(原作者)、第2回(2006年)の楠部大吉郎さん(シンエイ動画設立者)に続き、これで3年連続の受賞となった。
このほか、人形劇『三国志』の川本喜八郎さんや『エイトマン』『巨人の星』などの脚本を手掛けた辻真先さん、『少年猿飛佐助』など東映動画の初期作品の作画監督を務めた大工原章さんら12人に功労賞が贈られた。
<参照記事>
「ドラえもん:大山のぶ代さんら旧声優陣に功労賞 東京国際アニメフェア」(まんたんウェブ)
テーマ:ゲーム、アニメ、その他 - ジャンル:ニュース
オーマイニュース、『新魔界大冒険』にイチャモン
内容は、原作では満月博士だったのが、今作では満月「牧師」に設定が変更されている点について。宗教色の強い「牧師」という設定を入れたことに対し、この記事を書いた記者はかなりの違和感を持っていたようだ。また、この記者は、この件についてシンエイ動画の増子プロデューサーにも回答を求めていたようだ。
増子氏は質問に対し、『特定の宗教の宣伝をする意図など全くもって、さらさら有りませんが。そういう考えを持たれた方がいらっしゃったという事は、私の注意が至らなかったのだと思います。以後作品創りに反映させて頂きたいと思いますので、暖かい目で見守って頂けたら幸せです。』とコメントしたという。
こういう記事でも、通してしまうあたりはさすがはオーマイニュース!?
詳しい内容は以下の記事を参照。
<参照記事>
「映画『ドラえもん』~なぜ「博士」が「牧師」に変わったか?」(オーマイニュース)