オバQ絶版の理由・・・F夫人とA姉の確執が原因!?
『オバQ』の絶版については、著作権問題や差別表現問題などさまざまな説が浮上したが、2006年にノンフィクションライターの安藤健二氏が『封印作品の謎2』で、「藤子両人の周囲で起きている感情の問題」が復刊できない最大の理由であると、取材を通して明らかにした。
そして、今月『封印作品の謎2』を文庫化した『封印作品の闇』がだいわ文庫から発売され、単行本ではさわりしか触れられなかった『オバQ』封印の理由の詳細が明らかにされている。それによると、藤子・F・不二雄(藤本弘)夫人である藤本正子氏と、藤子不二雄A(安孫子素雄)の実姉で藤子スタジオ社長の松野喜多枝氏との確執が原因だというのだ。
なぜ両者が対立に至ったのか、その経緯についてまでは不明だが、関係者の証言によれば、藤子スタジオを松野氏が取りしきるようになってから、藤子スタジオ内でのパワーバランスが崩れ、社内の雰囲気が悪化したという。それがやがて、藤子不二雄のコンビ解消につながったようで、小学館の役員が「分裂」を阻止しようと藤子スタジオに働きかけていたことが明らかにされている。証言した関係者は、「親族のどちらかが亡くならないかぎり、絶版は無理だろう」と復刊に絶望的な見方を示している。
あまりにも衝撃的なオバQ絶版の真相。それは藤子不二雄のコンビ解消の真相にもかかわるだけに、この問題は予想以上に根深い。我々が『オバQ』の復刊に立ち会えるのはいったいいつの日か・・・?
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