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2023-12

「ドラえもん」の呆れた制作裏事情(2)

2006年7月4日。この日、彼は6月30日に放送されたドラえもんスペシャルの視聴率について、こう記した。
「ドラえもんの視聴率をアップせよ!」
というミッションを受け
4月から番組に参加させて頂きましたが
ついに来ましたよ、初めてのスペシャル!

冬SP 10.3%
春SP 10.3%
さて、私が視聴率UP作戦を施しての今回のSPは‥‥
12.1%~~~~~!!!!!

やった!凄い!オレって凄い!
やっぱ視聴率200%男!
企業秘密ですから具体的に何をやったかは教えられませんが
視聴率が欲しい奴はオレの所に来い~~~!!!

‥‥‥って、高視聴率が嬉しかったのでお許し下さい
もちろん私のお陰だなんて思ってませんよ
今まで、ドラえもんを長年作り上げてきた方達の
たゆまぬ努力の結果と認識しております
でも、自分が参加してから偶然?にせよ
視聴率がUPしたのはめでたいじゃないですか!

実は、今後も更に凄い視聴率UP作戦を仕掛けてますのでお楽しみに!
ヤバイよ、ドラえもん!年末には15%とかいっちゃうんじゃないか!?

視聴率UPを得意げに自慢し、喜ぶ安達氏。
「具体的に何をやったかは教えられない」と彼は語っているが、この6月30日のスペシャルでは、7月からスタートする新ドラマ「レガッタ」に出演する速水もこみちと相武紗季が、「ドラえもん」の本編に特別出演という企画が行われていた。
番組内では、この他に特に目立つ企画がなかったことを考えると、「レガッタ」とのコラボこそ、安達氏が手がけた「視聴率UP作戦」である可能性が高い。このコラボを巡ってはファンから批判の声も上がった。
「改変期ごとにこんなニギニギしい番宣企画したりすると、ドラえもん世界のセンスが悪くなるので勘弁してもらいたい。タイアップは春の映画と、せめて大晦日の特番とかそれだけで良いです。」(パンポロリン http://yaplog.jp/erisama/archive/700)

そのスペシャルの後、「ドラミ復活プロジェクト」なるものがレギュラー放送のミニコーナー内で放送されるが、その内容はドラミ役の新声優選びのバラエティじみたドキュメントを1ヶ月に渡って引っぱり、しかもタレントの千秋の起用を発表するというものだった。千秋の起用に対しても、やはりファンから批判の声が上がった。
「本当にドラミと言うキャラクターを演じきるだけの技量と声色を持っている人間であれば、基本的に誰でもいいとは思ってるんだけど、どうもこの企画自体も合わせて考えてみると、演技とかドラミのキャラ性云々よりは、やはり話題性重視で選んでいるとしか思えない。」(戯言人blog http://ginmandora.seesaa.net/article/21179190.html)


そして9月1日のドラえもん誕生日スペシャル。千秋のドラミが初登場となった。
その放送後、安達氏は9月4日のエントリで、ある事実を打ち明ける。
さあ、みなさん御覧になってくれましたか!
先週の「ドラえもんスペシャル」
視聴率12.1%~~~!!!

やった~!凄い~!拍手~!
毎週このところ視聴率がシングルだったので
久しぶりに狙ってとった12.1%
これは嬉しい!

ドラミの声優に千秋さんをお願いして‥‥
スポーツ新聞に煽ってもらって‥‥
秘密道具コンテスト(http://doraemon.yahoo.co.jp/)を
テレビ朝日&Yahoo&小学館&藤子プロに
御理解御協力頂いてスタートさせ‥‥

このSPを狙って仕込んだ花火が
上手く効果をもたらしての視聴率でした
スタッフ一同の努力の賜です!御苦労さまでした!
視聴者のみなさんホントありがとうございました!

それにしてもYahoo公式ブログをやらせてもらっている身で
Yahooを誉めるのは気持ち悪いかも知れませんが
「秘密道具コンテスト」のTOP掲載
本当にありがとうございます!
TOP&TOP下
あんな目立つ場所に長期に渡っての掲載、信じられないです
これからも、ドラえもんを盛り上げていきましょう
宜しくお願いします

この後も、ドラえもんブームアップ企画
あっと驚く隠し球を用意していますので、またお楽しみに~

スポーツ新聞における宣伝、千秋の起用、「ひみつ道具コンテスト」が自ら主体となって手がけたことを彼はこの日記で明らかにしている。同時に、前回と同様、視聴率が良かったことを嬉しそうに語る安達氏。この記事に寄せられたコメントへの返答として彼はこうも語っている。
「お~これも逆風の御意見ありがとうございます、なにやら業界筋の型のようですが、そんな単純じゃないですよ、ここまで各社を折衝するのは大変だったのですから‥‥それと、ドラミに千秋さんを推薦したのは間違いなく私ですよ、別に手柄とは思っていませんけどね。」

やがて、この記事がドラえもんファンの間で知れ渡ることになり、コメント欄にはファンからの批判が集まる。当初、安達氏は寄せられたコメントに対してはそれなりに返答はしていたようだ。だが、そのコメントへの返答がファンたちの感情を逆なですることになる。
「こんな人がやってるんじゃ、ドラえもんがおかしくなるのも無理ないですね。 本当のドラえもんはどこへ行ってしまったのかな……。」

これに対する安達の返答
本当のドラえもんとはなんですか?後学のために教えて下さい!」

「本当のドラえもん」とは何なのかを聞く安達氏。作品に携わるスタッフとしては、おおよそ模範的とは思えない態度だ。
「(前略)本当のドラえもんが何なのかもわからないような人たちが関わっているから、ドラえもんという作品がどんどんと壊されていくんですね。 どうりで芸能人を声優に起用して、視聴率稼ぎに走ったりするわけです。 視聴率っていうのは、自分から取りに行くものではなく、後から自然についてくるものだと思うんですけどね。 天国にいる藤子先生も泣いているでしょう。 もう一度、藤子先生のドラえもんが見たかった……。 残念ながら、今のスタッフには藤子先生のドラえもんを作り出すことは無理なようです。」

安達の返答
「(前略)ドラえもんは本当に有効な意見があるなら教えてください。今のドラえもんは藤子先生の原作を出来るだけ忠実に再現、新作は書かない方針でやってるそうですけど‥‥藤子先生は泣いてますか?」

作品のことをわかってもいないような放送作家が「ドラえもん」に絡んでいるという事実。ますますファンからの批判が集中する。以下は、実際に寄せられたコメントの一部だ。
「 他でもない、千秋さんの起用が最悪でした。彼女だと知って、実際に声を聞いた時、どんなに落胆した事か。千秋さんに恨みがあるわけではないが、もっとふさわしい人がいると思います。誰がこんなキャスティングにしたのかと気になってましたが、あなたでしたか。次回登場までに、ドラミの声の更迭を強く希望します。 それにしても、千秋さんだからといって喜んで観る人って、一体どのくらいいるのでしょうかね。」

「私にとって、藤子先生が生きていた頃のドラえもんは本当に面白いものでした。 ところが、藤子先生が亡くなられてからというもの、ドラえもんは大きく変わってしまいました。 テレビアニメにしても映画にしても、藤子先生が生きていた頃の面白さがないのです。 大山さん時代の末期のドラえもんは、それはもうひどいものでした。 そしてリニューアル後、原作回帰がコンセプトということで、少しはマシになるかと期待しておりましたが、 私の考えは甘すぎました。
原作回帰と謳っておきながら、ヨン様やタモリなどの明らかにドラえもんの世界観と合わないネタの使用や センスのないサブタイトルの長文化、さらには芸能人を声優として起用など、 挙げれば切りがないほどの余計な要素を取り入れ、必死にテコ入れをして視聴率を獲得しようとしているのです。 ここまでされてしまうと、もはや別のアニメですね。 たしかに、今までのさんざんな視聴率を目の当たりにすれば、何かしなければと焦るのも無理はないと思いますが、 他にやり方があったのではないでしょうか? (後略) 」

「 日本の国民的アニメを視聴率をあげるために試行錯誤するのってどうなんだろうね。視聴率を上げることがこの人の仕事なんだっていうのはわかるけど、今までのドラえもんを汚してまでやることかな。 ドラえもんのホームページに意見や感想を求めるところがあるけど、あそこにはどういう意見や感想がよせられているの?決して好意的意見だけじゃないはず。そういうのちゃんと吸い上げてこれからのドラえもんに反映させるべきじゃん? 」

「 真実のドラえもん それは日本でも最も優れた面白いギャグ漫画「ドラえもん」ですよ。そんなこともわかりませんか? 今のドラえもんが何故批判され続けるのか、わかりますか? 面白くないんですよ。最高に面白いはずの作品なのに。あなたが自慢げにアピールしているテコ入れの数々、それら全てがセンスがなく、ハズしている。質が悪いのだから批判されて当たり前です。 」

「藤子先生が亡くなられて、メイン声優陣が引退されて、もはや何か好き放題やられている感じがします。広い世代、多くの人たちに発信していこうとする姿勢というのは大切だと思います。視聴率を上げる、そういうことも番組存続のためには必要なことでしょう。ただ、そういうことは作品の根底にあるものを十分に理解した上で行ってほしいものです。これだけの人が現在のドラえもんのプロデュースに関して違和感を覚えているという現実を知っていただきたい。私も本当は腸が煮えくり返る思いでいっぱいですよ。」

ここまで批判が集中してくるようになると、安達氏も返答を避けるようになる。別エントリの記事の中で、彼はポツリとこんなことをつぶやいていた(現在は削除。)
PS、最近あまりにも「勘違い」のコメントが多くて
   返信する気が失せています

   こういった一過性の低レベルなコメントがなくなったら
   また返信しますので、常連の方スミマセン‥‥


(3)に続く

コメント

>このコラボを巡ってはファンから批判の声も上がった

>7月からスタートする新ドラマ「レガッタ」に出演する速水もこみちと相武紗季が、「ドラえもん」の本編に特別出演という企画が行われていた

確か大山版ドラえもんでも2000年1月頃、ドラマ版月下の棋士の放送に合わせて、主役の森田剛がドラえもん本編に特別出演していましたよね。
のび太が「ぼく、森田剛の大ファンなんだ!」と喋っていました。
安達氏では無くテレビ朝日側の問題なのではないでしょうか。

ひみつ道具コンテストは良い発案だったと思います。

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Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

二代目襲名以降の累計ヒット数は、初代在任期間中の累計ヒットを遥かに超えていると思います(たぶん。)

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