2017-11

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「ドラえもん」の呆れた制作裏事情(3)

だが、それで落ち着くはずもなく、コメントは寄せられていく。そして9月11日付けのエントリで、彼は返答の代わりと思われる、こんな書き込みをしている。
(前略)
私をはじめ、多くの放送作家、テレビマンは視聴率を無視して
番組を作りたいと思っています

でも視聴率がなくなったら番組は終了します
これは紛れもない事実です
視聴率がなくなると、番組が終了し
それに携わっている数百人のスタッフが路頭に迷います

(中略)
テレビは夢の箱ではありません
世の中にある全ての経済活動の一環です
あまり多くの人が見ない番組に
大金を払って広告を流す意味がないと
スポンサーさんが考えるのも納得できます
視聴者が喜んでチャンネルを合わせて下さって
スポンサーも広告効果を納得できる
そんな番組が理想です
(中略)
視聴率が全てではありません
しかしどんな長寿番組ででも視聴率がなくなると終わります
(中略)
ひとつだけ間違いないのは
私はドラえもんを愛しています
この歴史的番組が間違っても終わらないようにしたいと思っています

「視聴率」の重要性を強く訴える安達氏。しかし、ファンが言っていたのは、単に番組に対する評価であって、視聴率を無視しろとかそういうものではない。安達氏は彼なりに視聴者を喜ばせるために、あのような「テコ入れ」をやったのだろうが、その評価は前述の通りだ。それに対するまっとうな返答とは思えない。

さらに、15日にはこんな書き込みもしている。
視聴率が全て

とても上質な番組を作った
スペシャルで4回やらせて頂いた
視聴率は‥‥‥‥
11%
 9%
10%
 8%

いくら上質でもこんな視聴率ではこれが最後ですよ
といわれた

少し上質さに目をつぶって
視聴率がとれる仕掛けを施した

結果は
16%

素晴らしい春からレギュラーですな!

とお褒めを頂いた

そういうことである

質よりも数字。数字のためなら質は落としても構わない。そのようにもとれる書き込みだ。しかも、11日には「視聴率が全てではありません」と言いながら、この日は「視聴率が全て」と矛盾した発言をしている。もっとも、これは彼自身の考えというよりは、テレビ業界そのものの体質と言ったほうがいいだろう。結局、テレビ業界は「視聴率がすべて」。その業界の要求に、我々放送作家は応えている。という解釈をすべきか・・・。

当然のごとく、この書き込みに対しても批判や忠告のコメントも寄せられた。
どんなに新しい視聴者を取り込んだとしても、従来のファンに嫌われるようなことをしたら、ファンがどんどん離れていくばかりで、結局視聴率は増えることはないと思いますよ。実際、ファンの間では評判悪いじゃないですか、あの「ドラえもん」のわけのわからない企画は。本当にそれを考えてやったことなのかどうか、甚だ疑問に思うのですが。こんな評判の悪い企画をずっと続けるつもりですか?「ドラえもん」はバラエティ番組じゃないんですよ!!

クレームというのはご存知の通り、より高い要求の事を言います。不平不満を言うだけという意味ではありません。期待しているからこそ現状に満足がいかず改善を求めるものなのです。製作者側の夢を追うのもいいですが、もう少し、現実の状況から目を逸らさず、真摯な対応をしてくださることを切に願います。もしこのコメント全て、自分の気に入らない意見をわずらわしく思っているようでしたら、まずそこから直すべきです。

(前略)作品の質が高ければ、何も文句はないのです。のび太がヨンさまのコスプレをしたり…そういった下らない企画にたいして、下らない、と批判しているんですよ。製作者側はよいものを作ってるつもりでも、客観的な評価は別にところにあるのかもしれませんよ? 製作者の苦労をひけらかす前に、作品を客観的な目で見ることをおすすめします。
さすがに事態は収束には向かわず、とうとう安達氏も折れたのか、9月18日付の書き込みで「ドラえもん意見交換室」を設ける。当初、安達は3回の予定でテーマを設定し、意見交換を行おうとしていた。その第1回目として、「声優」についての議論を交す場をここで設けた。

「声優」についてのことだったせいもあるのか、今の声優陣に馴染めないファンから、旧声優陣の復帰や再放送を求める声が目立ったが、一方で現声優陣を応援する声、番組構成に対する意見も寄せられていた。
私は声に関しては問題ないと思っています。違和感はありますが、今の声がこれからドラえもんに触れる子供達にとってのドラえもんになり、将来彼らが成長する頃には大山さんたちのように支持されるようになっていると思います。私が問題だと思っているのは声とは別の部分です。素人考えですが、他のメディアで「補強する」のはドラえもんの価値を認めていないことになっていると思うのです。具体的にはヨン様やお笑いタレントなどです。できれば私はプレーンなドラえもんが観たいです。

次の世代にも親しまれるようなアニメと言いつつ、今の番組構成そのものがどうも短期的視点でしか考えていないように思うんですよ。長寿アニメというのはじっくりやっていくものでしょう。それなのに変な企画ものを持ってきて、無理して盛り上げようとするその制作体質そのものが私は大いに不満を持っているんです。新しい声に馴染むまではさすがに1年じゃ物足りないし、じっくりいい作品を作っていって、定着を待つしかないと思うんですよ。それなのに、視聴率が上がらないからなどという理由で、下手にテコ入れなんかしたら、かえってファンが不満に思って離れていくだけだと思うんですよ。

今年の映画「のび太の恐竜2006」の舞台挨拶に足を運んだ際、水田わさびさんのドラえもんの声を聴いて大喜びする子供達を多数目にして、子供達は新しいドラえもんをとっくに受け入れているという事で安心いたしました。子供達がせっかく馴染みつつあるのに短期間でまた声を変えることは逆効果である事は感じました。

そのほかにもどんどんと意見が書き込まれ、よりよい活発な意見交換の場になると思われた。

が、しかし。
その翌日になって、突然「ドラえもん意見交換室」は閉鎖され、さらにこれまで安達氏が書き込んでいた「ドラえもん」関連の記事がすべて削除されてしまったのである。

削除の件について安達氏はこう釈明する。
反対意見が寄せられるたび
私は私の個人的立場で真摯に説明責任を果たしてきたつもりですが
それが更に大きな反響を呼び
私個人レベルでの話ではなくなってしまいました

私個人のページの個人的な場であると明記しましたが
私がドラえもんに多少なりとも携わっている以上
これが公式の場であると誤解を与える危険性に気付きました

(中略)
ということで
様々な誤解生む可能性に気付きましたので
申し訳ありませんが、ドラえもん記述を全て削除させて頂きます
何卒、御理解下さい

(中略)
「ドラえもん」は視聴率を稼ぐことを目的に作られた番組ではありません
私は、私が担当する番組の盛り上げや視聴率をあげるためのアイディア出しはしていますが
それがドラえもんの本来の目的に合致しないものは当然採用されませんし
視聴率を稼ぐためだけの企画は提案していないつもりです

(中略)
これからも、微力ですが、最大の愛で
ドラえもんについて考えていきたいと思います
みなさんも、これからも長くドラえもんを愛して下さい
宜しくお願いします

あまりにも白々しい釈明文だ。「説明責任を果たしてきた」と言っているが、あの文章のどこに十分な説明があるというのだろう。「視聴率を稼ぐこと」が「ドラえもん」の目的でないのなら、なぜ視聴率が上がったことで嬉しそうに語ったのだろう。

果たして本当に閉鎖の理由がそれなのか。「サイゾー」のほうも、安達氏に取材を申し込んだそうだが、回答は得られなかったという。ファンからは、テレビ朝日から「やめてくれ」と圧力があったのではないかという憶測も飛び交っている。
こうして安達氏の「ドラえもん」記述をめぐる騒動は、あまりにも納得のいかない結末を迎えたのだった。

(4)に続く

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二代目中人半波

Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

二代目襲名以降の累計ヒット数は、初代在任期間中の累計ヒットを遥かに超えていると思います(たぶん。)

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