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2020-08

映画評『バブルへGO! タイムマシンはドラム式』

『バブルへGO! タイムマシンはドラム式』 2007年製作・日本

『私をスキーに連れてって』のホイチョイ・プロダクションズとフジテレビ製作のエンターテイメント映画。「タイムマシン」が出てくる映画なんて、子供向け映画では『ドラえもん』、ハリウッドでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と、それは長年使い古された常套の小道具であるが、今回登場するタイムマシンは、、、なぜかドラム式洗濯機。
なぜにドラム式の洗濯機…?日立がスポンサーについてるからなのか??その疑問はとりあえず、置いておくとして、タイムマシンとドラム式洗濯機のこのギャップがまた、この映画の可笑しさをさっそく物語ってくれる。


で、その洗濯機でタイムスリップする時代は、1990年。バブル絶頂期の日本である。
とはいえ、17年前当時、私はまだ小学生。当時の世間の世相や流行についてはおぼろげながら覚えてはいるものの、あまり馴染みがないのが正直なところ。
繁華街で1万円札振りかざして、タクシーを止める光景、ビンゴ大会の賞金200万円なんて、本当にあったのかよ!?と、ツッコミを入れたくなるほど、今では想像できないものばかり。ただ、「スターどっきり○秘報告」や「鉄骨娘」といった90年当時の人気番組・CM映像が劇中で流れたり、初代ゲームボーイの「スーパーマリオランド」が出てきたりすると、「ああ、そんなのあったなあ~」と少しばかり懐かしさも覚えるけど。
あと、驚きなのが、特別出演の面々が、90年当時の本人役で出ているという点。八木亜希子は当然、当時はまだフジテレビアナウンサーだし、ラモスもまだ現役。飯島愛はまだ芸能界に入る前でジュリアナの踊り子だし、飯島直子もまだ新人同然。しかも、ムリヤリ当時の衣装を着て出てきているし。何から何まで1990年の再現へのこだわりには恐れ入る。

んで、このタイムスリップの目的はというと、そのバブル崩壊の引き金となり、現在の日本に大きな借金をもたらすことになった、大蔵省(現・財務省)の発表したある政策を食い止めるためというもの。
う~ん、今の悪い状況を直すべく、過去にさかのぼって歴史を変えるという発想なんて、まるっきり『ドラえもん』のセワシと一緒じゃん。自分の不幸な生活を改善すべく、先祖ののび太のところにドラえもんを送り込んで未来を変えるのと。この安直な目的もまた常套手段と言える。

そうして90年にタイムスリップした広末涼子演じる真弓と、90年当時の下川路、田島らの絡みが、時代のギャップを感じさせてくれ、面白い。90年当時はまだ普及していなかった携帯電話に驚く人たち、真弓のファッションやレゲエダンスに引いてしまう観衆・・・17年という月日は短いようでいて、実はこれだけの隔世があるという実感を抱かせる。ギャップといえば、下川路をはじめとする登場人物の現代と90年の性格・キャラの違いも面白い。阿部寛、劇団ひとり、吹石一恵らが多種多様な演技を見せていて、同一人物とは思えないところを見せてくれる。

劇中では、下川路と真弓の意外な関係も明かされ、時にはホロリとする場面もあり、順当に楽しめるエンターテイメント映画に仕上がっている。バブル絶頂期を謳歌していた人もそうでない人も、みな楽しめる作品だ。

ところで、広末涼子が演じた主人公の名前は、田中真弓
あの有名声優さんに使用許可は取ったんでしょうか(笑)


~作品データ~
<解説>
バブルを知らないヒロインがタイムマシンに乗って1990年に戻り、バブル崩壊を食い止めるために奔走するタイムスリップ・コメディ。『私をスキーに連れてって』などを作ったホイチョイ・プロダクションズ制作となる本作は、バブルの絶頂期の東京を舞台に日本経済史上最も盛り上がっていた時代を追体験する。主人公の財務官僚に阿部寛、洗濯機タイムマシンに乗って旅する娘に広末涼子。バブル期の風俗文化を完全再現した映像も必見。(Yahoo!ムービーより)

<あらすじ>
2007年。着実に回復していると思われた日本の景気だが、その実態はさらに深刻な危機にさらされていた。バブル崩壊後の景気対策のために増えた国債は800兆円にのぼり、国家崩壊は時間の問題だった。この最悪のシナリオに終止符を打つため財務省特別緊急対策室の下川路功(阿部寛)は、ある計画を極秘に進めるが……。(Yahoo!ムービーより)

<スタッフ>
監督:馬場康夫(『私をスキーに連れてって』『彼女が水着にきがえたら』)
原作:ホイチョイ・プロダクションズ (『私をスキーに連れてって』)
脚本:君塚良一(『容疑者 室井慎次』『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』)
音楽:本間勇輔(『THE 有頂天ホテル』『笑の大学』)
製作:亀山千広(『大奥』『UDON』)

<キャスト>
下川路功:阿部寛(『大帝の剣』『トリック劇場版』)
田中真弓:広末涼子(『鉄道員』『WASABI』)
田中真理子:薬師丸ひろ子(『ALWAYS 三丁目の夕日』『セーラー服と機関銃』)
宮崎薫:吹石一恵(『手紙』『雪に願うこと』)
高橋裕子:伊藤裕子(『メッセンジャー』『星に願いを。』)
田島圭一:劇団ひとり(『嫌われ松子の一生』『7月24日通りのクリスマス』)
菅井拓朗:小木茂光(『容疑者 室井慎次』『ALWAYS 三丁目の夕日』)
玉枝:森口博子(『どっちもどっち』)
芹沢良道:伊武雅刀(『戦国自衛隊1549』『最終兵器彼女』)

<関連作品>
 私をスキーに連れてって

 サマータイムマシン・ブルース2005

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Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

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