2017-07

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

これが日本の裁判の現実。(映画評『それでもボクはやってない』)

『それでもボクはやってない』2007年製作・日本

大ヒット映画「Shall we ダンス?」の周防正行監督の最新作は、れっきとした社会派映画だ。痴漢冤罪にあった一人の男性の裁判劇を、事件発生から判決まで克明に描き、日本の刑事裁判、警察捜査の問題点を浮き彫りにしている。


99.9%―刑事裁判で起訴されて有罪になる確率。本作のキーワードといえるこの数字の実態が、この痴漢冤罪裁判に秘められている。勝手に「有罪」と決め付けて、食ってかかる警察や検察の捜査不備を描き出しているのはもちろんであるが、本来ならば中立の立場にあるべき裁判官は、結局は国に属する者という立場であることも率直に描いている。警察や検察にたて突くことは、つまり国に逆らうということ。「無罪」判決を出すことはそれなりの覚悟が必要だということ。それが、99.9%のからくりなのである。

そんな社会派メッセージが強く出ていることもさながら、裁判シーンの見せ方がとても上手く、観客を飽きさせない。人物配置、カメラアングルなどが緻密に計算されていて、検察・被害者側と被告・弁護側の対決構図がとてもわかりやすく見せてくれる。

裁判の結果はここでは伏せておくが、「それでもボクはやってない」というタイトルを象徴するような結末を迎える。被告の主人公は、当初は感情的になるような行動もあったが、裁判を通して、裁判というものがどういうものなのかを悟り、最後は冷静に、かつ確固たる意思を持って、裁判と向き合うようになる。ラストのほうで主人公がつぶやいたセリフが印象深い。
裁判所とは、「とりあえず裁く場所」であると。
なんというか、こんなふうに痴漢の罪を着せられるのは御免である。できることなら、満員電車に乗りたくないものだ。

そんなふうに思いながら、帰路につき、電車を降りてすぐ目の前にとびこんできたのは、平成21年度から始まる「裁判員制度」の告知ポスター。この「裁判員制度」は、果たして真の意味での「中立性」を保った裁判を行なえるきっかけとなるのかどうか・・・。
もはや「裁判」とは無縁でいられなくなった全国民。ぜひとも一見をオススメしたい。

~作品データ~
<解説>
『Shall We ダンス?』の周防正行監督が、11年ぶりにメガホンを取った本格的な社会派ドラマ。電車で痴漢に間違えられた青年が、“裁判”で自分の無実を訴える姿を、日本の裁判制度の問題点を浮き彫りにしつつ描く。(Yahoo!映画より)

<あらすじ>
フリーターの金子徹平は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。(Yahoo!映画より)

<スタッフ>
監督・脚本:周防正行(『Shall we ダンス?)
音楽:周防義和(『シコふんじゃった』『死に花』)
製作総指揮:桝井省志(『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』)

<キャスト>
金子徹平:加瀬亮(『ハチミツとクローバー』『硫黄島からの手紙』)
須藤莉子:瀬戸朝香(『着信アリ2』『DEATH NOTE』)
斉藤達雄:山本耕史(『ミラクルバナナ』『世にも奇妙な物語 映画の特別編』)
金子豊子:もたいまさこ(『ALWAYS 三丁目の夕日』『かもめ食堂』)
荒川正義:役所広司(『the有頂天ホテル』『SAYURI』)
佐田満:光石研(『ユリイカ』『ありがとう』)
土井陽子:鈴木蘭々(『オーバートライヴ』『Love Letter』)
大森光明:正名僕蔵(『小さき勇者たち~ガメラ~』)
室山省吾:小日向文世(『UDON』『深紅』)
田村精一郎:益岡徹(『県庁の星』『ALWAYS 三丁目の夕日』)
青木富夫:竹中直人(『スウィングガールズ』『あなたを忘れない』)

<関連作品>
 Shall We ダンス?

 日本の黒い夏~冤罪~

トラックバック

http://amateurjournal.blog95.fc2.com/tb.php/54-79cdbc49
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

それでもボクはやってない

最近、電車に乗って何か後ろに手がある!って思って振り返るとそれは女性。男性はすごく気を遣って、なるべく女性の体に密着しないようにしてるんだな。ってこの頃感じてた。車中でも、「痴漢行為があった場合は、、、、」などのアナウンスも流れるしそういう痴漢行為の卑劣

«  | HOME |  »

サイトポリシー

このブログについて

プロフィール

二代目中人半波

Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

二代目襲名以降の累計ヒット数は、初代在任期間中の累計ヒットを遥かに超えていると思います(たぶん。)

最新の記事

カテゴリー

クリック募金

このブログの価格

ブログ内検索

タグリスト

結界師 最終話 Yahoo! RHYMESTER キネマ旬報ベストテン 映画秘宝 鉄コン筋クリート おおきく振りかぶって バッテリー ドラえもんズ やらせ 情熱大陸 ガチャピン 伊東昭光 トンデモ偉人伝 細田守 ドラえもん プロ野球熱スタ2007 桶谷顕 PASH! 瑛太 山本弘 ネット 安達元一 野球 土曜プレミアム 中江真司 MBS オバケのQ太郎 熱血!コロコロ伝説 ブログ ベクシル―2077日本鎖国― 検索ちゃん デジハリ 黒木メイサ 新魔界大冒険 東京ゲームショウ2007 地獄少女 マスコミ 森口博子 シンエイ動画 BSマンガ夜話 つんく 時をかける少女 特急田中3号 秒速5センチメートル 鉄子の旅 高橋名人 テレビ朝日 サマータイムマシン・ブルース THE 藤子不二雄 沖縄 ヱヴァンゲリヲン コミックボンボン 河童のクゥと夏休み モリのアサガオ ソニーミュージック 電脳コイル ジョニー・デップ WiiSports 文化庁メディア芸術祭 古田敦也 朴ロ美 タテタカコ 餘部鉄橋 主題歌 妖奇士 声優アワード 日本テレビ 柿原徹也 デイリースポーツ 東京ヤクルトスワローズ 能登麻美子 杉並アニメーションミュージアム 古谷徹 京都アニメーション パプリカ 鉄道 ハロプロ ディズニー 原恵一 養老孟司 放送倫理 地球へ・・・ 20万の亡霊 サイゾー リクナビ 千秋 名探偵コナン 諏訪道彦 アニメ 機動戦士ガンダム00 コードギアス反逆のルルーシュ 松風雅也 ポッシボー 曽利文彦 上野樹里 フジテレビ 玉木宏 同人誌 PS2 漫画 大山のぶ代 天保異聞 土6 冨澤風斗 視聴率 クレヨンしんちゃん BPO ガンダム 池田秀一 ALWAYS続・三丁目の夕日 本広克行 松田聖子 東京国際アニメフェア らき☆すた 

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。