『ドラえもん』2006年度平均視聴率、前年比1.23%減
2006年度の平均視聴率は9.78%で、前年度の11.01%を1.23%下回った。今年度は、放送作家の安達元一氏を「企画協力」として起用し、芸能人を多数出演させるなどのテコ入れを行なったが、その成果が全く上がっていないことを裏付ける結果となった。なお、2006年度の最高視聴率は2006年6月9日放送分の12.2%。最低視聴率は、2006年12月31日に放送された大晦日スペシャルの5.7%だった。
もはや当然の結果と言わざるをえない。あれだけファンから不評を買った企画を続けざまに行なってこれでは、ますますファンから見放されることは必至だろう。リニューアル当初、「原作回帰」とうたった新しい『ドラえもん』を応援していたファンも、こうした視聴率・話題性重視の制作体質に失望し始めている。「作品本位」の番組制作を行なわないで、何が「原作回帰」とでも言うのか。
この結果を受けて、テレビ朝日が話題性重視の路線を見直せばいいのだろうが、ファンの中には、「ますますあらぬ方向に進むのでは」と懸念する声もある。『ドラえもん』の放送は、4月20日の『クレヨンしんちゃん』との合同スペシャルで再開するが、果たして『ドラえもん』はいったいどうなってしまうのか??
一方、月曜夜7時からよみうりテレビ・日本テレビ系列で放送中の『結界師』と『名探偵コナン』。番組構成はアニメ番組としての標準フォーマットを保っているが、視聴率においては厳しい状況にあるようだ。両番組のプロデューサーである、よみうりテレビの諏訪道彦氏が、最近、自身の日記や番組サイトの掲示板などで「番組を生で見てほしい」などと「視聴率乞い」ともとれる書き込みをしており、ファンからは打ち切りを心配する声が挙がっている。
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『名探偵コナン』・・・これらの長寿人気アニメ番組にとって、2007年は厳しい年になりそうだ。
『ドラえもん』2006年度視聴率の推移
2006年参照:「ドラえもん視聴率の推移」(アニメ「ドラえもん」を守る会wiki)
4月21日 10.7% (一周年記念スペシャル「大山ドラ復活(?)」)
4月28日 9.7% (一周年記念スペシャル)
5月5日 7.2% (キャラクター分析シリーズ)
5月12日 9.7% (キャラクター分析シリーズ)
5月19日 10.9% (キャラクター分析シリーズ)
5月26日 9.9% (キャラクター分析シリーズ)
6月2日 9.3% (キャラクター分析シリーズ)
6月9日 12.2% (キャラクター分析シリーズ)
6月16日 10.4% (キャラクター分析シリーズ)
6月23日 9.3%
6月30日 12.1% (「レガッタ」とのタイアップSP)
7月7日 9.2%
7月14日 7.5%
7月21日 8.3% (ドラミ復活プロジェクト(~8/25))
7月28日 8.8%
8月4日 8.5% (のび太誕生日)
8月18日 8.5%
8月25日 9.8%
9月1日 12.1% (ドラミ登場SP)
9月8日 10.6%
9月15日 10.8% (緊急特番(レガッタ打ち切りに伴う))
9月22日 9.4%
10月20日 8.3%
10月27日 11.2%
11月3日 10.6%
11月10日 10.1%
11月17日 9.9%
11月24日 9.6%
12月1日 11% (ドラミ誕生日SP)
12月8日 8.2%
12月31日 5.7% (大晦日生放送SP)
2007年
1月12日 10.0%
1月19日 10.0%
1月26日 11.1%
2月2日 9.8%
2月9日 8.7%
2月16日 10.8%
2月23日 10.9%
3月2日 9.9%(1時間SP)
3月9日 10.7%(映画公開前夜祭)
3月10日 9.4%(映画『のび太の恐竜2006』)
3月16日 9.5%
3月23日 10.1%(なぞ解きスペシャル新魔界大冒険から飛び出した特別ストーリー3本)
赤字数値は最高視聴率。青字数値は最低視聴率。
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