映画評『名探偵コナン 紺碧の棺』
GW恒例となった『名探偵コナン』劇場版シリーズの第11作目。今回は、2人の女海賊が遺したという財宝が眠る神海島を舞台に繰り広げられるサスペンスだ。
冒頭からいきなりのアクションシーン(それも、佐藤刑事が、ルパンと不二子の覆面をした強盗犯を追うカーチェイスだ。)でさっそうと飛ばしてくれる。(だけど、出す必要性があったのかどうか疑問。)
やがて、舞台は神海島に移るが、そこからは財宝を狙う人たちの思惑が絡み合い、事件が複雑化の様相を見せる。何でもないような登場キャラが、実は事件解決の手がかりを教えてくれる重要なキーパーソンだったり、いつもは頼りない高木刑事が今回は機転を利かせたところを見せたりと、意外性のある展開を見せてくれる。これまでのシリーズとは、一味も二味も違うストーリーに、まだまだコナンも捨てたものではないと思う。
欠点を挙げるとすれば、女海賊2人と重ね合わせて、蘭と園子が大活躍するということを予告編などで伺わせていたのだが、その割にはちょっと薄っぺらだった気がする。もう少し彼女たちの活躍を描いてほしかったところ。あと、コナンたちが海底遺跡から脱出するあたりのシーンは、少しムリヤリな気も・・・。こういうご都合主義的なところもさすがはコナンだ。とはいえ、美馬和男がラストシーンで言ったセリフを聞くと、それはそれでよかったのかもしれない。
<あらすじ>
太平洋に浮かぶ神海島(こうみじま)には、古くから海底に眠る古代遺跡“海底宮殿”と、300年前に実在した2人の女海賊が遺した財宝伝説が語り継がれていた。神海島へバカンスに訪れたコナンたち一行は、財宝探しに集まったトレジャーハンターたちと出会うが、海底宮殿を探索していたハンターがサメの群れに襲われ死んでしまう。(シネマトゥデイより)
<スタッフ>
監督:山本泰一郎
原作:青山剛昌
脚本:柏原寛司
音楽:大野克夫
キャラクターデザイン:須藤昌朋
主題歌:愛内里菜&三枝夕夏「七つの海を渡る風のように」
<キャスト>
江戸川コナン:高山みなみ
工藤新一:山口勝平
毛利蘭:山崎和佳奈
灰原哀:林原めぐみ
毛利小五郎:神谷明
鈴木園子:松井菜桜子
美馬和男:穂積隆信
山口喜美子:倉田雅世
馬淵千夏:大本眞基子
伊豆山太郎:神奈延年
松本光次:中田譲治
岩永城児:堀内賢雄
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テーマ:劇場版名探偵コナン 紺碧の棺 - ジャンル:映画
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