映画評『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』
冒頭に登場のケツだけ星人といい、ゲストキャラのお駒夫人といい、そして野原一家といい、今回はミュージカル色が前面に出ていて、観ているこっちが不思議と爽快かつ明るい気分にさせてくれる。そのリズミカルな歌も耳にいつまでも残ってしまう。戸田恵子演じるお駒夫人はまさに一級品。見事なハマリ役だろう。
その一方で、『クレしん』シリーズの伝統(?)であるお下品なネタやらパロディは健在。今回は、過去シリーズのネタも借用していたようで、ケツだけ歩きやらキン○マ攻撃やらアフロジャングルやら、ファンにはニヤリとするシーンが満載。もちろん、この話のメインテーマである、野原一家(もちろんシロも)の家族愛にはホロリとさせられ、見事なエンターテイメント映画に仕上がっている。久々に『クレしん』映画で大いに楽しませてもらったと思える作品だった。
ただ、お駒夫人らひなげし歌劇団が、なぜ爆弾を狙っていたのか、そこらへんの意図があまりよくわからなかったのが残念。具体的に描けば、もっと面白くなったと思う。
<あらすじ>
沖縄旅行を楽しんでいる野原一家だったが、ふとしたことから愛犬シロのお尻に謎の宇宙人“ケツだけ星人”が落とした爆弾がくっついてしまい、宇宙監視センターが爆弾の回収に動き出す。しんのすけはその爆弾が地球を丸ごと吹き飛ばす破壊力を持ったものであること、シロから絶対に取り外すことができない事実を知らされる。(シネマトゥデイより)
<スタッフ>
監督:ムトウユージ
原作:臼井儀人
脚本:やすみ哲夫
主題歌:SEAMO「Cry Baby」
<キャスト>
野原しんのすけ:矢島晶子
野原みさえ:ならはしみき
野原ひろし:藤原啓治
シロ:真柴摩利
お駒夫人:戸田恵子
時雨院時常:京本政樹
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