こんな求人広告には注意!?出会い系業者のバイト集め
どうも出会い系サイトを運営している業者は、アルバイトを雇う際は広告を見た人だけでなく、広告会社をも騙して、求人広告を出そうとしているらしい。では彼が実際に見た求人広告はどんなものだったのか。
まず、業者は求人広告には「Webサイトの運営・制作」という簡潔かつ明確な仕事内容を明記する。これだけでは問題がなさそうに思われるだろうが、一つだけ盲点がある。それはどんなWebサイトを作っているのかということだ。企業のホームページなのか、住宅情報のサイトなのか、Yahoo!などのようなポータルサイトなのか、そこまでは明記しないのである。かねてからWeb制作に興味のあった友人は、どんなジャンルでもいいからとにかく経験を積みたいという思いで、その会社を受けたものの、出会い系は想定外だったようだ。(ちなみに彼は出会い系が嫌いだという。以前に自分の携帯番号が、出会い系サイトの掲示板に勝手に書き込まれて、男からHを求める電話がどんどんかかってきたらしい。おそらくその番号は適当に書き込まれたものと思われるが、お気の毒としか言いようがない。)
また、業者は、(会社によっては違うだろうが)「Webサイトの制作・運営」と同時に「データ入力」などという仕事も募集する。「データ入力」と聞くと、聞こえはいいだろうが、出会い系ということは当然、、、「サクラ」の募集である(もちろん男女不問)。確かに「入力」だから、間違ってはいないんだろうけど、サクラが書き込んでいく「誘い文句」は「データ」と呼べるのか???
それとも業界用語なのか??
その「サクラ」の勤務時間が、例えば9:00~18:00と14:00~23:00の2交代制などと定められているようだったら、完全に「サクラ」の募集だと考えていいだろう。少なくとも登録者の男性が起きているであろう時間帯でサイトを回していかなければ、お金を落としてくれないからね。
だいたいこれらの条件が揃っているようなら、その業者は完全に出会い系の業者と考えても差し障りない。アダルト的な仕事が苦手、嫌いという方は、あまり手出ししないことをオススメする。
しかしながら、ここで一つ疑問が浮かぶ。そういう出会い系サイトの業者が、なぜ普通にanやフロムAなどの大手求人誌に広告を出せるだろうのか?
基本的に、anやフロムAなどの大手求人誌は、公共性・信用性などの面からアダルト系の業種は取り扱わないことになっている。しかし、前述したように「サイトの中身を明記しない」「具体的な仕事内容をぼかす」といった、アダルトの仕事をやっていることを明言さえしなければ、それで通ってしまうのだ。広告会社も、広告収入は貴重な収益源だから、そこまで突っ込んだりはしないだろう。だから、こうして出会い系サイトの求人広告が載ってしまうのである。
とはいえ、そうしたことが行なわれていれば、求人広告を見て応募した人から「話が違う」などと広告会社に苦情やタレコミが出るのは当然。そうなれば、広告会社の方も、広告を出して業者に出向き、「調査」することがある。その時、業者はどうするのかというと、広告会社の営業マンが来ている間だけ、出会い系サイトの制作に絡むようなエロ画像や雑誌などを隠し、従業員は普通のイラスト制作や素材加工などをしたりして、健全な会社であることを装うのだ。これを営業マンが調査して、今後も広告を載せるかどうかを判断するのだ。
とまあ、こんな感じで、出会い系サイトの業者は、応募者だけでなく広告会社をも騙しながら、サクラや制作者を集めていくのである。友人の話では、求人誌におけるWeb制作の募集広告は少ないほうだという。それだけに、最初からWeb制作を希望している人にとっては、こうした広告には注意が必要だろう。
そんな彼だが、その会社に、何やらかんやら言いつつも1年ぐらいいて、現在は某大手企業のポータルサイトを扱っている会社(もちろんアダルトに非ず。)に務めている。結果的に、その会社にいて制作の経験を積んできたことが評価されて、入社に至ったんだとか。今となっては、彼にとってはいい思い出なのかもしれない・・・(当の本人は複雑な心境だろうけど。)
ちなみに、彼のいたその会社には、所帯持ちの社員もいて、中には奥さんの出産のために育児休暇をとった社員もいたという。子供には自分の仕事を何と言って説明するんだ・・・?
やっぱり「Webサイトの運営・制作」としか言わないのか?
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