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2019-09

映画評『ドラえもん のび太の新魔界大冒険』

ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』(2007年製作・日本)

昨年の『のび太の恐竜2006』より始まった新生ドラえもん映画シリーズ。今年の第2弾は、こちらもまたファンの間でも人気の高い傑作、1984年公開の『のび太の魔界大冒険』のリメイク版。今回は脚本を『ホワイトアウト』で知られる人気小説家の真保裕一氏が手がけ、監督には弱冠30歳の女性監督、寺本幸代氏が務めるなど、新風を吹き込んでいる。

おおまかなストーリー展開は、旧作の『魔界大冒険』とは基本的に変わらないが、新たに加えられたオリジナルのストーリーとして、美夜子の母の存在とそれにまつわるエピソードが加えられ、また、のび太・しずかたちと美夜子の触れ合いも、旧作よりも膨らませて描いている。美夜子のキャラクター像に深みが加わって、とてもキャラに感情移入しやすい作りになっている。

監督が女性だからというのもあるのだろうか、作画タッチや演出も「優しさ」「温もり」というものに溢れており、見ていて不思議と心暖まる。前作は動きの激しさが強調されていて、それはそれで迫力もあり、魅力もあったわけだが、「優しさ」という点においては前作を超えていると思う。ここは一つ、旧作ファンは食わず嫌いにならずに、一見をオススメしたい。

一つだけ苦言を呈すとすれば、やはりキャスティングか?
『ドラえもん』に限った話ではないのだか、安易な芸能人の声優起用は、作品にとってかえってマイナス方向になりかねないということをいい加減わかってほしいものだが・・・。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画評『バッテリー』

バッテリー』(2007年製作・日本)

累計1000万部数以上の人気小説の映画化であるが、筆者は名前しか聞いたことがなく、原作小説は未読だった。それでも、劇場に足を運んだのは、自分自身野球ファンであり、ファンなら観といたほうがいいかと思ったからである。

「野球」を題材にした映画やマンガといったら、とかく9人全員が団結するというテーマを描きがちなのだが、この映画はタイトルどおり、「バッテリー」に重点を置いたストーリーになっている。
主人公の原田巧はまさしく孤高のエース投手である。いわばオレ様的性格で、多少ひねくれたところもあるが、それは母が病弱の弟、青波ばかりに構い、野球には理解を示してくれなかったがゆえに、愛情を受けられずに育ってしまったためというのが一因だろう。それに加えて、力があり過ぎたがゆえに、小学校の大会での苦い思い出が、彼を一層苦しめる。単なるオレ様キャラなら、嫌悪感を覚えるのだろうが、そうなってしまったいきさつを端的に描いており、そんなに嫌悪感を覚えず、むしろ同情すら覚える。それに、そんな彼も弟の青波のことは気にかけている様子で、人間味のある部分も覗かせる。

その彼に友好的に接し、バッテリーを組むのが永倉豪。巧の球を出会ってすぐに受けられるほどの実力のある捕手。豪と巧のバッテリーを重点に置きストーリーは展開していく。上級生との対峙、巧の成長に追いつかない豪とそのことに苛立つ巧の対立、そして裏切り。ライバルから受けた屈辱、弟の入院・・・その一つ一つに切なさを覚え、ホロリとさせられる。そういった壁を乗り越えて、技術的にも人間的にも成長していく巧たちの姿には、爽快感をも覚える。
この話の続きとして、大会で巧たちが活躍する場面を見てみたい、そう感じさせた映画だった。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

これが日本の裁判の現実。(映画評『それでもボクはやってない』)

『それでもボクはやってない』2007年製作・日本

大ヒット映画「Shall we ダンス?」の周防正行監督の最新作は、れっきとした社会派映画だ。痴漢冤罪にあった一人の男性の裁判劇を、事件発生から判決まで克明に描き、日本の刑事裁判、警察捜査の問題点を浮き彫りにしている。


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映画評『バブルへGO! タイムマシンはドラム式』

『バブルへGO! タイムマシンはドラム式』 2007年製作・日本

『私をスキーに連れてって』のホイチョイ・プロダクションズとフジテレビ製作のエンターテイメント映画。「タイムマシン」が出てくる映画なんて、子供向け映画では『ドラえもん』、ハリウッドでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と、それは長年使い古された常套の小道具であるが、今回登場するタイムマシンは、、、なぜかドラム式洗濯機。
なぜにドラム式の洗濯機…?日立がスポンサーについてるからなのか??その疑問はとりあえず、置いておくとして、タイムマシンとドラム式洗濯機のこのギャップがまた、この映画の可笑しさをさっそく物語ってくれる。


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自然体の姿を見た『時をかける少女』

時をかける少女』 2006年製作・日本

筒井康隆のジュブナイル小説で、原田知世主演、大林宣彦監督による映画版も人気を集めた名作のアニメ映画化である。監督は『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で、その巧みな演出で多くのアニメファンを驚かせた細田守氏。かつて、『ハウルの動く城』の監督として、スタジオジブリから招請されながらも、結局、宮崎駿氏に監督を取られてしまったというのは、業界では有名な話。皮肉にも、スタジオジブリの『ゲド戦記』とほぼ同時期の公開となり、因縁の対決が実現した。

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『オトナ帝国』『戦国大合戦』の原点。原監督デビュー作

『エスパー魔美 星空のダンシングドール』 1988年製作・日本


藤子・F・不二雄原作の『エスパー魔美』の劇場版としてよく知られている作品だが、同時に『クレヨンしんちゃん』シリーズの原恵一監督の映画デビュー作でもあり、のちの『オトナ帝国』『戦国大合戦』への礎となった作品と言っていい。ストーリーは、原作の「人形が泣いた?」を基にしており、展開こそは原作どおりとなっているものの、人形劇団を率いるのがおじいさんから若い男女に差し替えられ、その上、オリジナルストーリーとして彼らの物語を組み込み、原作のプロットの良さと原監督の作家性が見事に融合した傑作となっている。


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プロフィール

二代目中人半波

Author:二代目中人半波
名前:二代目中人半波
年齢:2?
性別:男
2006年4月、初代中人半波が開設。
その後すぐに、のちの二代目である私が運営に加わり、共同で当ブログを運営。
2006年11月、初代中人半波が多忙のため勇退。
私が二代目中人半波を襲名し、現在に至る。

二代目襲名以降の累計ヒット数は、初代在任期間中の累計ヒットを遥かに超えていると思います(たぶん。)

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